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火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)

オリヴァー サックス
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火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:早川書房
火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)のカスタマーレビュー

「正常な人間でいられる方が不思議。」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-04-10

へェー人間てスゲーヘンテコと思い知らされたのは、このオリバー・サックス先生の著作の数々です。特にこの中の「最後のヒッピー」には、衝撃的な感動を受けました。「妻を帽子とまちがえた男」とロバート・デ・ニーロ主演で映画にもなった「レナードの朝」も印象的でした。当分の間、L・ドーパミンと言う言葉が耳から離れませんでした。

「自閉症を2つのまなざしから眺めると」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-02-19

脳神経科医である著者が、医学的知識を背景とした客観的なまなざしと、人間的な温かいまなざしの両方をもって描く患者さん達の様子。「ある種の健忘の患者さんは、新しい出来事を記憶できない」「自閉症の患者さんは相手に愛着を示したり、感情を共有することが難しい」と知識としては知っていても、やっぱり実際の患者さん達と人間として触れ合うと、「そんなことない。こんな経験を忘れるわけないんじゃないか」「今、彼と気持ちを共有しているじゃないか。彼は僕のこと覚えているじゃないか」という気持ちになるし、そうであって欲しいと著者のように願うのが自然だと思います。頭では分かっていても、でも、という気持ち。それは彼らと接している人なら誰でも感じる気持ちだと思いますし、そういう気持ちがなくなってしまってはいけないような、そんな風に感じます。著者の冷静で知的な描写と、優しい気持ちがとても良いバランスを保っている素晴らしい本だと思います。

また、この本に登場する患者さん達は高次脳機能障害の方々がメインかと思っていましたが、実際にはサヴァン症候群(「レインマン」のような、突出した才能をもつ自閉症や知的障がい児・者)と高機能自閉症の患者さんについても最後の2章で触れられています。特に高機能自閉症の患者さんは「我、自閉症に生まれて」のテンプル・グランディンであり、彼女の著書によってその内的世界を知った後に、この著者が外側から見たテンプル・グランディンの様子を知ることが出来るのは非常に興味深いことでした。また、著者は小児精神科医ではないので、発達障がいの捉え方がまた一味違い、それも勉強になりました。自閉症や発達障がいに関心がある方にも、ぜひお勧めしたい本です。

「障害は幸福の終わりではない」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-02-05

トゥレット症候群の整形外科医、自閉症の天才画家少年、同じく自閉症の動物学者(表題の火星の人類学者である)が抜群におもしろい。

脳科学の本を読み始めた頃は、脳の複雑さに驚いた。
次いで、それほどまでに脳の働きが複雑なら、正常に機能するする方が奇跡で、いつ壊れても不思議はないのでと思ったら、なんだか怖くなった。

本書を読んで、脳の適応力、柔軟性の強さに感動した。

盲人の脳では、使われていない視覚の領域が聴覚や触覚の領域に活動を広げ、視覚以外の五感も担当してしまう。

自閉症児にはある種の個性、自尊心が存在する。

障害は終わりでも絶望でもない。
そんな勇気をこの本からもらいました。

「自分に巣食う「常識」を問い直す」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-06-22

科学は、不確定な現象から「普遍的なシナリオ」を抽出・固定していく性質をもつ。一方で、個人個人が見ている現実は、あらゆる面において普遍化・固定化を寄せ付けない唯一無二のシナリオを持つ。

その点において、個人の見ている世界が「正常か異常か」を定量しようとする「科学的な」アプローチには、おのずと限界と矛盾が生じてくる。そもそも「正常と異常」という概念そのものが、意外に曖昧で脆いものなのではないか…

そんなことを、本当に深く考えさせられる。
一気に引き込まれ、頁をめくり続けた。読み終わって気づいてみると、自分の世界の見方、現実の見方、人間の見方を、根本から問い直すきっかけとなった本だった。

本気でお薦めです!

「読むべし」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2005-10-20

この本読むと、何が異常で何が正常なのかわからなくなるし、幸福とは、何かと、考えざるを、得ない。大いなる、問題提起の書。