「合掌」 おすすめ度:
投稿日:2004-05-11
オレがいつも思ってきたのは、オレの性格や個性なんかとは全く関係なく、感情が揺れ動くのは単純に脳の中でのホルモンの分泌作用(異常な?)かもしれなくて、そうなるとそいつを止めるのは相当難しいだろうってこと。つまり、オレが落ち込んで憂鬱な気持ちになるのは単純にセロトニンの分泌不足かもしれないし、もちろんオレが暗い性格だからセロトニンが分泌不足になってるのかもしれないが、どっちが先かとは言えないかもしれないってことなのだ。
漫画家・山田花子の脳で実際に起こっていたことは誰にもわからないだろうが、もし彼女が別名アスペルガー症候群として知られる高機能障害だったなら(あるいは非言語性学習障害だったなら、同時に両方であるということもありうるのだが)、彼女が社会活動を送る上で遭遇した問題は彼女の性格や個性によるものなどではなく、何らかの形で手を差し伸べる必要があったということなのだろう。
少なくとも、彼女があんなにもストレスと苦悩に晒される必要性は薄れたのではないか。そして、オレたちが、自分と異質なもの、特に非社会的性質を持つ人々に送る視線、無意識の内に彼らを排除しようとする力は何と強く恐ろしいものなのだろう。そして、ほとんどの人々はその力がどれほど大きいかということにも気づかないのだろう。だからこそ、彼女の傷はあれほど大きかったわけなのだが。
「この本を入手するの、苦労しました」 おすすめ度:
投稿日:2003-11-04
この本は本当に読んでよかった、と思える本です。
私はLD,ADHD,高機能自閉症、アスペルガー症候群を研究している大学生
ですが、著者の石川元氏は、その道の高名な研究者にありがちな、やたら難解な表現を使わずに、実に分かりやすく書いています。
ここでテーマにされている非言語性LDの人たちは、同じLDの言語性LDの人たちに比べ、かなり苦労している。社会にスポイルされるのです。
山田花子も、その犠牲者の一人です。社会よ、もっとLDに理解を!
PS.私は石川先生を個人的に知っていますが、かなりの変人です。
まあ、大学教授には、そう言う人が結構いるんです(笑)。
信じられないかも知れないが、大学教授には、非言語性LDの人たちが、
結構いると言われています。石川先生がそうとは断言しませんが。