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思春期こころのいる場所―精神科外来から見えるもの

青木 省三
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思春期こころのいる場所―精神科外来から見えるものの詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:岩波書店
思春期こころのいる場所―精神科外来から見えるもののカスタマーレビュー

「こころの古傷のかさぶたが取れた」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2002-10-28

 この本の表紙や本文挿画は著者が自ら描いている。著者の穏やかなまなざしが伝わってくる。著者は長年思春期の精神医療に取り組んでいる医師である。外来診察室で出会った若い人たちと向かい会うとき、いわゆる「治療者」としてでなく、そばにいて見守ってくれる人としての立場をとる様子が、とても暖かい。若者たちの行動を「病気」と決め付ける前に、彼らが思春期の嵐の中でどんなことを望んでいるのか、思春期を通り過ぎた者が、どのように彼らと接するとよいのか…。親や教師は、この本を読んで考えることが多いと思う。

 私は、この本を読んで、自分が通り過ぎた(今だから通り過ぎた等と言えるのだが…)思春期の古傷の「かさぶた」が取れた気がした。全然痛くはなかった。そして、また若い人たちと向かい合う元気が出てきた。