基礎医学 | 薬学 医学

脳と神経内科 (岩波新書)

小長谷 正明
脳と神経内科 (岩波新書)の商品情報を見る 脳と神経内科 (岩波新書)をショッピングカートに入れる
脳と神経内科 (岩波新書)の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:岩波書店
脳と神経内科 (岩波新書)のカスタマーレビュー

「脳の病気はやはりこわい」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2008-03-15

脳のことについて興味があり,何冊か読んでみました.本書は脳の病気に関する本です.よく知られたところでは,アルツハイマー病や狂牛病などです.

「脳はすべてを支配する」という章がありますが,本書を読んで改めてつくづくそのとおりだと思います.肉体と精神とどちらが大事かというと,人間が人間らしくあるのは精神のおかげだと思います.ただ,肉体が弱っていくのを明晰な頭脳で認識できてしまうというのは非常につらいことでしょう.本書に書かれているように,病気の進行とともに精神機能が低下していくことはあながちわるいことではないのかもしれません.

「こんな本、出ていたの?」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-06-13


大昔、もう20年以上前に著者の講義を何度か受けた
ことがある。当時は若く、我々学生に対しては、歯に
衣着せぬストレートな物言いをされる気鋭のエリート
という感じであった。
「研究室を出て、もう一度ハンマーを叩きに」というのは、
その後の事であろうか。
専門の神経内科のみならず、現場の臨床の日常がよく
滲み出ていて、あの小長谷先生も随分丸くなられたことだと、
半ば嬉しく思われる。

当時、患者側から精神科と混同され易い事を無念そうに嘆いて
おられた日々も、少しは安住へと変わられたのだろうか?
ほのぼのとした筆致から、気長で面倒見のよい白衣オヤジの顔が
のぞいている。恩師だからという理由でなく、良書だ。

「楽しく読める医学の話し」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-11-13

私が看護師として働いている病棟は脳神経外科なので、
神経内科とは、関係あるような無いような、なのだが、
神経内科領域の病気というのはよくわからない病気が多いなあ、
という感じはしている。

アルツハイマーとか、よく聞くような名前の病気にしても、まだ十分に解明されているわけではないのだから。

この本を読むと、そのわかりにくさについて、少しはわかるようになる気がする。

わかりやすく読みやすく書かれているので、神経内科領域の病気の知識を手軽に吸収できると思う。
雑学的なことも身について、楽しめる。

ちょっと前に、
ポケットモンスターというアニメを見ていた子供が集団で痙攣を起こしたことが事件になったことがあったが、
あれも起こるべくして起こったのだということが、この本を読んでわかった。
チカチカと点滅する光には気をつけなくてはならない。

まあ、10年も前の本なので、もっと新しい本を読んだほうがイイのかもしれないが。

「神経内科の医者って何をしている?」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2004-10-22

精神科はこころの病気、神経外科は脳手術など、ある程度のイメージはできる。でも、神経内科というのは一体どういう事をしているのだろうと思って読んでみました。

要するに神経内科というのは、脳だけではなく末梢も含めた神経組織上の病変を、MRIなどを用いながら内科的に診断して投薬で治していったり、神経外科の医者に手術を依頼する仕事なのかなと思いました。神経内科の病気には、単なる頭痛からパーキンソン病、ALS、アルツハイマー、クロイツフェルト・ヤコブ病まで実に様々らしいです。脳神経の病気の場合、重篤の場合には人格の変容にまでつながる恐ろしいものが多いから、早い段階で神経の病気と診断する神経内科の仕事はすごく重要だしやりがいがあるだろうなと思いました。

この著者はサイエンスだけではなく、歴史などに関してもかなり造詣が深いようで、歴史上の人物の肖像画とか逸話から、実は神経内科上の病気だったのではないか、などの“検死”をしているのがすごく面白いです。たとえば、ドストエフスキーはテンカン患者の実体験がなければ書けないようなリアルな描写をしているらしい。著者の知り合いの側頭葉テンカンの患者は、発作中に自分でも気づかないままに東京から新幹線に乗って名古屋まで行ってしまったらしい。側頭葉テンカンで、自分の意志とは無関係に行動してしまうというのは非常に興味深かった。

この本は同じ岩波新書の「神経内科」の第二段のようなので、そちらも併せて読むのをお勧めします。

「分かりやすい脳と神経内科の関係。」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2004-04-02

筆者の文体が好きです。非常に肩の力が抜けていると言うか、普通の人が書いた神経内科についての入門書的な一冊です。普段、我々になじみのある頭痛などがひょっとすると大変な病気の前兆かもしれない、というドキリとする内容もあります。私自身、心理学を大学でずっとやってる身には大変面白かったです。