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脳から心へ―高次機能の解明に挑む

宮下 保司/下條 信輔
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脳から心へ―高次機能の解明に挑むの詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:岩波書店
脳から心へ―高次機能の解明に挑むのカスタマーレビュー

「バラエティーに富んでいる「論文集」」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2005-06-24

 本書は邦雑誌「科学」(Scienceではありません)に掲載された論文のうち、脳神経科学・認知心理学などに関連するものを集めたものである。そのため、内容は知覚メカニズムの考察や記憶、注意と意識、LTPなどの電気生理実験、動物を用いた神経研究にネットワーク理論と、非常に多岐に渡り、かなり広範に神経科学の研究を総括するものとなっている。また、内容は論文として発表されたものであるため、専門性が高いが、実際に研究や実験などで関連する内容を扱っているものであれば、本書ほど手広く関連ジャンルをカバーした本はなかなかないと思えるだろう。それだけにどの項目を読んでも興味深いし、面白い。
 なおかつ目次で執筆陣を眺めていただければお分かりになるが、第一線で活躍するその道の「プロ」による論文である。その研究分野のフロンティアといってよい方々の記述なので、その専門の研究内容を(論文とあわせてだが)かなり詳しく知ることができる。
 一編一編の論文は手ごろなサイズで読みやすく、自分の興味ある分野だけを掻い摘んで読むこともできるが、これだけの内容である。全て読んでしまったほうがお勧めであるし、結局全て読んでしまうだけの学問的面白さが詰まっている。