「ドーキンスにタダ乗りしたトンデモ本」 おすすめ度:
投稿日:2007-07-16
本書はドーキンスの「利己的遺伝子」にタダ乗りした本である。ドーキンスは文章こそ洒脱で軽いタッチだが、その研究内容は重い。グールドの"断続平衡説"に対抗して遺伝子の継承・変異そして収斂を重視する、いわばダーウィン流の主流を行く重鎮だ。生物の体が遺伝子の乗り物(vehicle)だと言うのはドーキンス一流のレトリックで、遺伝子の働きの一部を半分揶揄する形で逆に強調したものである。ドーキンスは遺伝子が人間の行動全てを支配するなどとは一言も言ってない。
著者はドーキンスの上述の本から、意図的に、遺伝子が人間の行動の全てを左右しているかのように曲解し、それを一般書で広めている迷惑至極な人物である。遺伝子工学に対する誤解を広めて、この方面の研究に携わる方達に迷惑を掛けていると共に、ドーキンスの真価を貶めている。日々の生活を考えても、遺伝子に左右される場面などは(先天性疾患等を除けば)ほとんど無い事は自明であろう。著者には深く反省をして欲しいし、読む側もこうしたトンデモ本に騙されない眼を養う事が肝要であろう。
「読後感もそんなバカな!」 おすすめ度:
投稿日:2006-11-20
読み物としてはとても面白い内容でしたが、あまりにも、トンデモな内容なので、気合を入れてドーキンスの『利己的な遺伝子』を読むきっかけとなりました。そういう意味では、貴重な本でした。
「利己的遺伝子の応用力の極みを見た」 おすすめ度:
投稿日:2006-05-08
リチャード・ドーキンスの利己的遺伝子を竹内久美子流に解釈し、「嫁・姑戦争」の本質までをも解き明かす、意欲的な一遍。
利己的遺伝子論の入門書としても、笑えてためになる雑学書としても楽しめる一冊です。
「そんな。。。。。。」 おすすめ度:
投稿日:2005-10-28
人間の行動がすべてあるひとつの遺伝子のはたらきによって説明がついてしまってほんとおどろきました。人間がただのビークル(乗り物)だったなんて...
「世の中すべては利己的遺伝子の思い通り」 おすすめ度:
投稿日:2004-11-02
生物学者リチャード・ドーキンスの利己的遺伝子ーセルフィッシュジーンを日本に紹介した、著者の著作群の原点。10数年以上前に本書のハードカバーを読んだ時の感想は大変驚き、しばらく利己的遺伝子論に呪縛されていた。利己的遺伝子とは生物の進化、その目的は遺伝子が生き延びるための戦略の結果であるという説である。そうなると18世紀から延々と議論されてきた進化論もヒトが脳が発達して、遺伝子とは別の方法で、情報を子孫に伝達していくこともすべて、生物そのものの選択ではなく、遺伝子の意志なのだという。竹内さんの著作をその後、しばらく読んでいたが、男と女の関係から、それに起因する全てが遺伝子のせいという強引な仮説の現実へのあてこみに、だんだん興味を失った。環境ホルモンが世の中の話題になったとき、赤瀬川現平さんが説明できない事はすべて目に見えない何かに理由づけしていると書いていたことがあったが、利己的遺伝子もその1つかもしれない。学会では論争が継続しているだろうが、そちらはあまり興味ない。何しろヒトは進化をビデオの早回しで見たわけでもないし、遺伝子の意志を確認できたわけではないのだから